マジいいね!四 知ってますか?ホウキモロコシから中津箒を作るまで(1)

マジいいね!四 知ってますか?ホウキモロコシから中津箒を作るまで(1)

2019.02.26

「愛川町のこんな素敵なところ、皆さんに知って欲しい」という想いを込めて「知ってますか?」というフレーズをタイトルに添える「マジいいね!ブログ」。

第4弾は、「ホウキモロコシから中津箒を作るまで」(1)です。

明治初期から昭和30年代にかけ、旧中津村(現:愛川町中津)で発展し、神奈川県下でも、箒作りは有名な産業の一つでした。「箒博物館 市民蔵常右衛門(しみんぐらつねえもん)」は、日本の伝統的な箒の文化を残し、現代の暮らしにあった形で「中津箒」を再興していくため、10数年前に開設されました。

日本や世界各地の箒が展示され、博物館となっている蔵の1階から2階に進むと、現代の職人たちの手によって作られた「中津箒」が展示販売されています。

「箒博物館 市民蔵常右衛門」を運営する㈱まちづくり山上には、元職人たちから技術の継承を受け、箒の原材料となるホウキモロコシの栽培から箒の製造までを一貫して行う職人たちがいます。

職人の一人。5年ほど前から㈱山上に勤務する遠山辰雄さんに密着させていただき、ホウキモロコシの収穫から中津箒の製造までを追いました。今回は、2018年8月早朝に町内の畑で行われたホウキモロコシの収穫から始まり、脱穀、天日干し、蔵での保存までを動画にまとめました。

 

ホウキモロコシの脱穀作業。収穫したホウキモロコシを、その日の内に脱穀します。

脱穀した穂先の天日干し作業。1日目は全体に陽が当たるようにします。2日目からは穂先を隠します。

蔵に保存されたホウキモロコシは青みがかかっています。中津箒はこの色を大切にしています。

保存したホウキモロコシを使用し、秋には中津箒の製造が行われます。この様子は第2篇にてお届けしますので、是非、ご覧ください!