愛川町出身の北極冒険家 荻田泰永さんによる講演会を愛川町文化会館ホールで開催しました。
荻田さんは、1977年 愛川町生まれ。日本唯一の「北極冒険家」として、カナダの北極圏やグリーンランド、北極海を中心に、主に単独徒歩による冒険を敢行しています。
2018年1月6日(日本時間)には、日本人初となる、外部からの物資補給や動力のサポートを受けない「無補給単独徒歩」での南極点到達に成功しました。
この偉業の成功を記念して開催された講演会。当日は、定員535人の文化会館ホールが満席となり、入りきれないお客さんが、ホール外通路に設置したモニターで観覧するなど、荻田さんへの関心の高さがうかがえました。
講演会で荻田さんは、南極点を目指した理由について、「一番最初に北極に行った時のようなワクワクした気持ちで、行ってみたことがないところに行ってみたかった。」、南極点到達時の心境として、「もう歩かなくていいんだという安心感と、もう終わってしまうんだという、寂しさがありました。」と語りました。
続いて、冒険家となったきっかけ、スポンサー集めで苦労した話、今年が7回目の実施となる、小学生を連れて国内160km踏破する「100miles Adventure」の話などがあり、今後の目標として「①若者を連れての北極行の実施」、②北極点無補給単独徒歩到達3度目の挑戦③ハワイへ行きたい(海外は北極圏と南極しか行ったことがないので…)を挙げ、講演を締めくくりました。
荻田さんが自ら撮影した南極などの写真・動画を交えながらの講演は、臨場感とユーモアにあふれ、会場からは頻繁に感嘆の声や笑い声、拍手などが上がっていました。
また、荻田さんが冒険で実際に使用したソリや装備品(ウエアやテントなど)も展示。講演の前後に多くのお客さんが見学していました。
講演会終了後には、サイン会も実施され、お客さんひとりひとりと話し、記念撮影にも応じていました。