「愛川町のこんな素敵なところ、皆さんに知って欲しい」という想いを込めて、「知ってますか?」というフレーズをタイトルに添えてお届けする「マジいいね!ブログ」。
第6弾は、「ホウキモロコシから中津箒を作るまで」シリーズ完結の第三篇をお届けします。
明治初期から昭和30年代にかけ、旧中津村(現:愛川町中津)で発展し、神奈川県下でも、有名な産業の一つだった箒(ほうき)づくり。「箒博物館 市民蔵常右衛門(しみんぐらつねえもん)」を運営する㈱まちづくり山上には、元職人たちから技術の継承を受けた職人たちがいます。
2018年の夏と秋、職人の遠山辰雄さんに取材をしました。第一篇では、畑でのホウキモロコシの収穫から、脱穀、乾燥、保存までの作業、第二篇では工場での「手ぼうき」製造作業を追いました。
シリーズ完結篇となる第三篇では、遠山さんへのインタビューをお届けします。
遠山さんが職人となったきっかけや自身が理想とする箒、ホウキモロコシの栽培から箒の製造までを一貫して行う仕事に対する思いなどを話されています。
今日にあっても、「日常的に当たり前にある道具として、『誰もが使いやすい箒』を作ることを目指す」という遠山さんの言葉から、かつての職人のスピリットが、確かに受け継がれていると感じました。
第一篇、 第二篇と合わせてご覧いただき、中津箒や職人の魅力を知っていただければ嬉しいです。
遠山さんたち職人たちが製造した中津箒は、愛川町内では市民蔵常右衛門2階で展示販売されています 。このブログで紹介した「手ぼうき」のほか、「長柄箒」や「ななめ小箒」、卓上用の「ミニ箒」など、現代の生活に合わせた形で生まれた箒もたくさん置いてありますので、興味を持たれた方は、是非ご訪問ください。
百貨店やイベント等での実演販売や、「ミニ箒」作りのワークショップなども行われています。詳細は、市民蔵常右衛門ホームページ・フェイスブックページご覧ください。
また、北海道・札幌市にある、「ほうきのアトリエと本の店 がたんごとん」には、㈱まちづくり山上の職人吉田慎司さんのアトリエがあり、吉田さんの奥様が運営するお店では、中津箒や雑貨、本などが販売されています。