イベント情報

【2019/10/10~2019/11/30】愛川町郷土資料館企画展「田んぼの生きもの」 ※終了

2019.11.30

※このイベントは、終了しました。

水に恵まれた愛川町は、箕輪耕地尾山耕地、丸山耕地(中津川右岸・角田大橋近くの下流)など、中津川流域にいくつかの水田地帯が広がっています。「田んぼ」は、日本人の主食であるイネを栽培するための人工の湿地ですが、ここを拠り所にして様々な生きものが棲んでいます。 企画展では、これまでに収集した自然資料の中から、「田んぼの生きもの」に焦点を当てて紹介します。

開催日時・会場等

  • 日時 2019年10月10日(木)~11月30日(土)午前9時~午後5時 ※期間中の休館日は、10月14日(月)、11月4日(月)以外の月曜日、10月15日(火)、11月5日(火)です。
  • 会場 愛川町郷土資料館 企画展示室・エントランスホール
  • 主催 愛川町教育委員会・共催 サークル愛川自然観察会
  • チラシ
  • その他 入館料は無料ですが、車でご来館の場合、県立あいかわ公園駐車場が有料(普通車500円)となります。お身体の不自由な方は、あらかじめ郷土資料館へご連絡ください。

学芸員による企画展PR動画

展示内容(一部)

用語・・・RDL(レッドリスト)絶滅のおそれのある野生生物のリスト。国内では、環境省のほか、地方公共団体やNGOなどが作成しています。

昆虫

ミヤマアカネ・・・成虫は6月から11月頃まで見られます。羽の先の紋が特徴のアカトンボです。減少しているようで、神奈川県RDでは絶滅危惧とされています。

コオイムシ・・・成虫は3月から11月頃まで見られ、成虫で越冬します。メスがオスの背中に卵を産み付けるのでこの名があります。環境省RDLでは準絶滅危惧種、神奈川県RDでは絶滅危惧ⅠB類とされています。

ハネナガイナゴ・・・コバネイナゴとともに、田んぼを代表するバッタの仲間です。神奈川県RDでは準絶滅危惧とされています。

ゲンゴロウ・・・環境省RDLでは絶滅危惧Ⅱ類、神奈川県RDでは絶滅種となっています。写真は放虫(飼っていたり、購入したりした昆虫を、自然界に捨てたり、逃がしたりなどをする行為)されたと考えられる個体です。

チュウサギ・・・神奈川県では夏鳥として渡来しますが少ないようです。田んぼでカエルなどを採食します。環境省RDLでは準絶滅危惧種とされています。

池田倫子氏撮影

両生類・爬虫類

  • トウキョウダルマガエル(右)・・・環境省RDLでは準絶滅危惧種、神奈川県RDでも絶滅危惧種Ⅱ類に分類されている、減少著しいカエルの仲間です。
  • シュレーゲルアオガエル(左)・・・水面にメレンゲ状の泡を作って、そこに産卵します。神奈川県RDでは要注意種とされています。カスタネットを叩いたように鳴きます。

クサガメ・・・背中に3本のキール(隆起)があるのが特徴です。危険を感じると嫌な臭いを出します。最近の研究で外来種だということが分かってきました。

アカハライモリ・・・背は黒く、腹部は鮮やかな赤い色をしています。環境省RDLでは準絶滅危惧種、神奈川県RDでは絶滅危惧Ⅰ類とされ、愛川町でも少なくなっています。

植物

イチョウウキゴケ・・・田んぼで見られるコケ植物の仲間です。イチョウの葉のような形で、水面に浮遊します。環境省RDLでは絶滅危惧Ⅰ類、神奈川県RDでは絶滅危惧Ⅱ類とされています。

山口勇一氏撮影

関連講座

田んぼの生きものを長年に渡って調べて来られた諏訪部晶(すわべ・さかえ)さんによる講座です。田んぼの生きものの置かれている現状、レッドデータ種の保全活動、生きものを調べる楽しさや難しさなど、盛り沢山の内容を予定しています。