食べる・泊まる

【あいかわCAFEめぐり】Cafe豊作

Cafe豊作でも撮影しました!愛川町の暮らしぶりを疑似体験!愛川町連続Webドラマ〈移住者★佐助〉YouTube愛川町チャンネルで公開中!

愛川町中のカフェをめぐる「あいかわCAFEめぐり」シリーズ。今回は「Cafe豊作(かふぇ・ほうさく)」。愛川町には珍しく、2階部分に店舗を構えるカフェです。カフェの外観は、国道412号沿いにそびえる、年季の入る厳ついトタン壁。中に入ると、その外観からは想像もできないような、明るい空間が広がります。

店舗外観

店舗内観。窓から十分な光が入り、とても明るく感じます。

動画で紹介

カフェオススメのメニュー

料理

豊作スペシャルランチ

「ローストビーフプレート」と野菜メインの「ヘルシープレート」を出していたところ、ロードバイク乗りのお客さんから「ローストビーフも野菜も両方食べたい!」というリクエストを受け、2つを組み合わせて「裏メニュー」として出すことに。お客さんの評判は高く、その後定番メニューとなりました。愛川町産の野菜や卵、珍しい野菜を使ったおかずとローストビーフが彩り豊かに並んでいます。2020年7月に第2期愛川ブランドに認定。

取材した日(2019年11月21日)は、●ローストビーフと黒米のご飯●レタスと水菜のサラダ●にんじんのラぺ●もやしのナムル●ローストチキン●むかごの甘辛煮●アレッタの塩昆布炒め●近所の木藤農園で採れた菊芋の梅酢漬け●町内の有機農園けのひで採れた野菜を使ったわさび菜のごま和えとかぶと柿のなます●同じく町内のOrganic Life Vegeleで採れたサツマイモの素揚げ●卵菓屋の卵kuretama〈くれたま〉を使ったタマゴサラダが賑やかに並びました。おかずによって酸っぱさがあったり、甘さがあったり、スパイシーだったり、濃厚だったりなど…バラエティに富んだ味付けで、楽しく食べられました。

ローストビーフ・レタスと水菜のサラダには、スパイシーな自家製のニンジンドレッシングがかけられています。

とっても色鮮やかなおかずプレート

小鉢とスープもついてきます。この日はロマネスコのスープと木藤農園自家製の生こんにゃくでした。

連続Webドラマ「移住者★佐助」第3話で、土田一家が豊作スペシャルランチを食べる様子を描いています。

コーヒー

スペシャルティコーヒー

開店時から、厚木市の自家焙煎コーヒー店CoffeeJadeの豆を使ったスペシャルティコーヒーを提供しています。産地や農園を固定せず、その時々で美味しいと思ったものを少量ずつ仕入れ、常に新鮮な豆を使うようにしています。メニューに書かれているのは、「ホット・アイス」のみ。注文したお客さんの好みを聞いて、それに合った豆を勧めています。

コーヒーを注文したお客さんには、陶工房くれい製作のカップに淹れます。淹れるコーヒーの量から、見え方まで考えられて作られたカップは、厚木市にある「菁莪窯(せいががま)」(登り窯)で焼かれています。カップのデザイン・製作を手掛ける石垣さんは、元々はお客さんとして来ていました。お客さんの中には、カフェに並ぶ石垣さんの作品を買って帰る方もいるほどの人気で、カフェでは石垣さんが講師になって、陶芸のワークショップも行われています。

この日いただいたのはブラジル。口に含むと程良い苦味とまろやかさやコクを感じました。カップが厚いので、熱もそれ程感じることがなく、とても飲みやすいコーヒーでした。

デザート

季節のシフォンケーキ

旬のフルーツをふわふわなシフォンケーキで挟んでいます。これまでに、イチゴ、白イチジク、コマシゲ(ナツハゼ)、グズベリー、ブルーベリーなどが具材に使われています。

この日いただいたのは、町内の富士ぶどう園で採れたキウイフルーツ「紅姫」を丸ごと1つ使ったもの。糖度が高い「紅姫」は、それだけを食べてみても十分な甘さを感じますが、シフォンケーキに生クリームと一緒に挟んだ「紅姫」を食べてみると、口の中いっぱいにとろけるような甘さが広がっていきました。

シフォンケーキにも、卵菓屋の卵(kuretama〈くれたま〉)が使われています。濃厚な味のkuretama〈くれたま〉は、卵かけご飯でも大人気。通常のシフォンケーキより水分は少なくし、その分卵の量を多くしているので、とても濃厚な味わいが楽しめます。

店主 梅田和代(うめだ・かずよ)さん

ランチに付くコーヒーも、その場で豆を挽いて、ハンドドリップで淹れています。コーヒーの味を決める「蒸らし」。きめ細かでなめらかなコーヒードームが顔を出しました。

梅田さんは、2016年11月に「Cafe豊作」をオープンしました。コーヒー専門店に勤務しながら、いつかカフェを開きたいと考えていた時、仕事仲間からの紹介を受け、この店舗を見に来ました。本当は1階の方がいいのに2階だったこと、ましてやこの外観だったこともあり、「大丈夫かな…」と思いましたが、店内の窓から広がる景色を眺めた時、「流れている時間がゆっくりしている」と感じました。

「自分もくつろげるし、ここだったらいいのかな」そう思って、この場所にカフェを開くことを決めました。

「自然豊かな場所で作られた農作物を使ったお料理を、お客さんにたくさん食べさせてあげたい」そんな思いを込めて、お店の名前に「豊作」を入れました。

フラを習っているほどハワイアンが好きな梅田さん。店内にはそれを感じさせる雑貨や小物が置かれています。「山の近くにあるのに海って言われるんですけど、好きなものだから段々と増えていきますね。このサーフボードはお客さんからのお土産です」

愛川町産野菜との出会い

オープン当初、カフェの近所を散策していた旦那さんが、偶然木藤農園を見つけたことから、そこで採れた野菜や自家製コンニャクを使うようになり、今では町内の複数の農家の野菜も使うようになりました。

「農家によって作り方も種類も違う。彩りや形にもこだわっているので、町外の珍しい野菜を使うこともありますが、なるべくたくさんの農家の野菜が入るようにしたいですね。農家さんもとても良くしてくれますので」

梅田さんはランチを出すとき、必ず野菜の自己紹介をするようにしています。

「お客さんにとっては知らない野菜もありますし、逆に自分が『こういう野菜なんですよ』と自己紹介をしたい。町外から来たお客さんは愛川町で採れたものを食べたいと思うんです。『この野菜は愛川町で採れたものなんですよ』と言うと、『愛川町の野菜もあるんだ』とか『愛川町でこんな野菜が採れるの』と、すごく喜んでくれるんです。ランチの後、近くの木藤農園などに野菜を買いに行く人もいます」

「農家さんがランチに来られた時の自己紹介はドキドキしますね。喜んでくれるんですけど」

愛川町の良さ

誰も知らないところでカフェを始めた梅田さんでしたが、知り合った人たちは良い人ばかりでした。近所で古民家よもぎ蒸しサロン「Santani 安らぎサロンMaikai(マイカイ)」を営む神津さん。SNSで「Cafe豊作」の存在を知り、自分は行ったことがないのにサロンのお客さんに勧めてくれていたそうです。そんな神津さんと仲良くなり、ある「女子会」にも呼ばれました。この「女子会」は、愛川町で働く女性を中心に年1~2回開催されており、メンバーにはLake Side Cafe(レイクサイドカフェ)の浅見さんや、年茶屋の年岡さん、有機農園けのひの北原さん、愛川園芸の五月女さん、移住者インタビューで紹介した佐藤さんもおり、つながりが広がっていきました。

仏果堂の木藤さんの奥さんもお店に来てくれるし、こちらから夫婦で行ったりもします。年岡さんにはパン作りを教えてもらったり、七夕で笹の葉をお店に飾りたいと話したら、旦那さんが切った竹を車で運んできてくれたり…同業者であっても仲間という感じが強いですね」

ワークショップ

これまでに、カフェや1階のスペースで、陶芸、ワラーチ、ミニ中津箒、クリスマスリース、ハーバリウムなどのワークショップを開催しています。基本的には梅田さんが興味のあるジャンルのワークショップを行っているそうですが、中にはお客さんとの「おしゃべり」の中で生まれるワークショップもあります。「ゆるゆる登山~仏果山へ登ろう~」は、仏果山を拠点とするスカイランニングチームBukkaSkyClubのメンバーとの「おしゃべり」から生まれました。

「『最近仏果山に登る人が少なくなって』というところから、一緒に何かできたらいいねっていう話になったので…だったら頂上でコーヒー淹れますよって。ほとんどノリですよね」

ウクレレサークル

ウクレレサークル「LealeaOhana(レアレアオハナ)」は、毎月第2土曜日の午後2時~4時に活動しています。メンバーはハワイアンバンドをしていた「女子会」メンバーの神津さんや梅田さん夫妻など。途中入退席は自由、参加者のためのウクレレも用意されていますので、気軽に参加してみてはいかがでしょう。

お客さんとの関係

「カフェってお客さんが作る部分もあると思うんです。そう考えると、ウチのお客さんはみんな、カフェを開く前から知り合いだったの?という感じです。まだオープンしてから3年程しか経っていないのに、家族感覚というか、どうしてこんなにしてくれるんだろう?と思う時があります。『あたしのは後でいいわよ』と、忙しい時、洗い物を手伝ってくれるお客さん、料理の自己紹介やコーヒーの説明を代わりにしてくれるお客さん…本当に不思議なんですけど、みんないい人で、気さくな付き合いができています」

カフェ情報

※掲載情報は変更となることがありますので、お出かけ前にカフェにご確認ください。

営業時間

午前11時~午後5時/営業日:日曜日~火曜日

主なメニュー(価格は税込みです)

お食事

  • 豊作スペシャルランチ 1,500円 ※野菜のおかずは仕入れにより変わります。
  • ヘルシープレート 1,100円 ※野菜のおかずは仕入れにより変わります。
  • ローストビーフプレート 1,500円
  • タコライス 950円

※午前11時~午後3時までのランチメニュー。小鉢とスープ、食後のコーヒーまたは紅茶付き。なくなり次第終了。

デザート

  • 季節のシフォンケーキ ※価格はフルーツによって異なりますので、店内のメニュー表をご覧ください。
  • シフォンケーキ 300円
  • kopeプリン 350円
  • 米粉のビスコッティ(1本) 100円
  • アイスクリーム 250円

※ランチタイムも注文可能ですが、混雑具合によって時間を取る場合があります。

コーヒーを楽しみたいけど、シフォンケーキまではという方にオススメなビスコッティ。コーヒーに浸しても美味しくいただけます。

ドリンク

  • ホットコーヒー 450円
  • アイスコーヒー 450円
  • 水出し珈琲 500円
  • カフェ・オ・レ 500円
  • 紅茶(ホット・アイス) 450円
  • グァバジュース 350円
  • ブラッドオレンジジュース 350円
  • マンゴージュース 350円

客層

  • 1番多いのは40歳代以上の女性。SNSから情報を得て町外から来られる方も多いです。
  • 最近は町内のお客さんや若い世代のお客さんも増えています。
  • お喋りが好きなお客さんが多い一方で、1人でコーヒーを飲みつつ読書を楽しまれるお客さんもいます。「自分の好きなように使ってもらえればと思います」
  • カフェにはバイクラックも設置してあるので、ロードバイク乗りの方にもオススメです。

席数

12席 ※店内全面禁煙

予算の目安

1人当たり1,000円~1,500円

その他

  • 敷地内に駐車場、バイクラックあり ※駐車場は付近にもあり

次にめぐるお店は?

愛川カフェめぐりでは、取材したカフェの店主に次にめぐるカフェを紹介していただきます。梅田さんが紹介したカフェは・・・下記の動画でご覧ください!

動画のとおり、次にめぐるカフェは「カフェひとあし」に決まりました!次回の「あいかわCAFEめぐり」をお楽しみに!

※検索用キーワード カフェ豊作 カフェホウサク カフェほうさく かふぇ豊作

住所

愛川町半原482−2F

MAP

TEL 046-280-3232
URL

https://www.cafe-hosaku.com/