食べる・泊まる

【あいかわCAFEめぐり】春日台タウンカフェあい

この「あいかわCAFEめぐり」の取材は、新型コロナウイルス感染症の拡大前に行ったものです。予めご了承ください。

春日台タウンカフェあい でも撮影しました!愛川町の暮らしぶりを疑似体験!愛川町連続Webドラマ〈移住者★佐助〉YouTube愛川町チャンネルで公開中!

愛川町中のカフェをめぐる「あいかわCAFEめぐり」シリーズ。今回は「春日台タウンカフェあい」。

カフェのある春日台は、1968年に造成された住宅団地。その地名は、かつて養蚕が盛んだった頃、この地に広がっていた名桑「春日」にちなみます。春日台の中央部に作られた商店街には、少し前までスーパーがあって、付近には病院もありました。

賑やかだった商店街は、今では少し寂しくなりましたが、このカフェには、地域の方や障がい者、子供たちやその保護者、高齢者など、様々な立場の方々が、年齢・世代を問わず集まってくるのです。

※前回の「あいかわCAFEめぐり」(FUZEE CAFE)で次にめぐるお店として紹介した「カフェ 小さな庭」は、諸事情により休業となったため、今回は、「カフェ小さな庭」から紹介を受けた「春日台タウンカフェあい」を紹介します。予めご了承ください。

カフェ外観

カフェの前は広くプロムナードとなっています。アーケードも備えられており、雨の日でも安心です。

隣には春日台児童館もあるため、外を元気に走り回る子供たちの姿も見られます。

カフェ内観

奥行きのある店内。午後になると西日が射しこみ、店内を明るく照らします。

紹介動画

店長インタビュー

カフェの店長 中川太朗さんに、開店の経緯からお店の雰囲気などについて伺いました。

(左から)店長の中川さん、カフェ実行委員の菊地原さん、スタッフの熊沢さん、カフェ実行委員の奥園さん

開店の経緯

カフェを運営する「NPO法人地域生活支援の会・あい」は、2012年から町内に知的障がい者のグループホームを開設しています。

「カフェを開いた理由は、障がい者と地域との『つながり』の場所を作りたかったということがひとつです。もうひとつは、『誰もが安心できる居場所』を作りたかった。子供から高齢者まで、年齢や世代も、障がいのある・なしも問わず、様々な立場の人が出会って、つながって、くつろげる場所を作りたいと思いました。」

春日台商店街にカフェを開いた理由

「名前の由来はそのまんまです。春日台という町の中にあるカフェだから、春日台タウンカフェ」

たくさんの人が集まっていたこの商店街は、地域に住む人々にとって、「思い入れ」や「思い出」がある場所。そこにカフェを開けば、人も集まりやすいのではないか…カフェの開店に当たり、ここが一番理想の場所と考えたそうです。

カフェを営むボランティア

カフェは2012年11月、空き店舗を利用して開店しました。

「修繕費をほとんどかけずに開店できました。備品や電気の関係は「あシボ」(あいかわシニアボランティア)の皆さんに直してもらったり、壁紙もボランティアが貼ってくれたり、食器も持ち寄っていただいたりして。」

カフェは、地域の協力を得ながら営業しています。スタッフは全員ボランティア。障がい者のボランティアもおり、就労体験の場として、接客や食器洗い、掃除などを行っています。カフェの運営や提供する料理のメニューなどは、6人の実行委員(ボランティア)が話し合って決めています。

カフェの雰囲気

「人気のカフェって、清潔感があったり、オシャレだったり、そうしたところに魅力を感じるんですけど、このカフェは違う。ボランティアやお客さん、それぞれの好みで作っているんです。照明も若いスタッフの好みだし、壁紙は高校生が貼って、クッションはボランティアの手作り。料理のメニューもボランティアが考えています。そうすると、「思い入れ」になるし、愛情や愛着も湧いてくる。カフェに自分が携わったところが少しでもあることが、『集まりやすさ』につながるんじゃないかと思います。ボランティアにとっての居場所にもなっているんですね。」

カフェに携わる人それぞれが、自分のこだわりを大切にしていくと、「ごちゃまぜ」になります。目指すところは、誰もが魅力を感じるような「ごちゃまぜ感」です。

「こういうのを持ってきたよとか、作ってきたよっていう雰囲気。それぞれの「思い」が残せる雰囲気。そういったところを大事にしたいです。」

地域に開かれた居場所

通常営業のほかにも、カフェは多様な役割を担っています。

地域の手作り作品の展示・販売を行うスペースとなる「小箱ショップ」や、団体やグループが、活動や会合、ワークショップなどに使う「レンタルスペース」の設置、子育て支援サークル「とまり木」の「ママさんおしゃべりサロン」や「認知症予防カフェ」といった各種講座の開催など、地域に向けた様々な活動の場所となっています。

子供や保護者の居場所

カフェの中に、小学生や親子連れが遊んだり、勉強したりできる「キッズコーナー」があります。

「キッズコーナー」を作ったのは、子供が集まりやすいようにと考えたことと、小さなお子さんを連れた保護者の方にも、気軽に入ってもらえるようにと考えたからです。親子連れがカフェに入ってくるようになると、地域の方々も気軽に話しかけるようになり、接点が生まれるようになりました。ここでつながったりすると、カフェの外でも声をかけ合うようになることもあるんだそうです。

取材した日、隣の席からは小学生の明るい声が聞こえていました。

「隣が児童館であることや、ボランティアに元学校の先生や同級生のお母さんがいたりもするので、子供たち同士でよく遊びに来ます。水だけでもいいし、持ち込みもOKということでやっているので、入りやすいんじゃないかと思います。お客さんも、子供がいることに慣れています。」

人と人とが対等につながる場所

カフェには、様々なお客さんが来ます。おしゃべりに来る人、勉強に来る人、「キッズスペース」に遊びに来る親子、奥の席には、ある日は楽しそうにワッフルを食べる子供たちを見かけます、別のある日には、年配の方がビーズ教室を楽しんでいます。もちろん、障がい者のお客さんも来ます。

「障がい者の方、行政の方、民生委員の方が、並んでカウンターに座る。カフェの外では、支援される側・支援する側のポジションなんですが、カウンターに座って、ちょっと橋渡しをするだけで、お互いの立場とか年齢とか、何も関係が無くなるんです。ある意味対等になって、世間話や昔話に花開くことが、しょっちゅうあります。障がい者から元気をもらって帰るお客さんもいる。ボランティアやスタッフもそうです。人と人との『つながり』の場所になっています。」

扉を開けば、誰かと出会えて、誰かとつながる。そんなことが頻繁に起こるカフェ。このカフェでは、そんなことがよく起こります。

今後の抱負

「まずは、安定運営を目指していきたいです。でも、営業面を考え過ぎると、普通のカフェにすればということになります。そうではなく、お水やコーヒー一杯だけでもゆっくりできる、世間話ができる、元気をもらって帰れる・・・そんなことを望んでいる方のために、居場所を提供したいです。もう一つは、もっと仕掛けを作って、地域の方を巻き込んで、一緒に春日台の町を盛り上げていきたいですね。」

春日台タウンカフェあいは、2019年の夏、地域のつながりを育て、「地域のこどもたちの成長が見守れるのが嬉しい」「みんなと食べるご飯が美味しい、元気が出る」そんな声が聞こえる地域づくりを目指し、春日台自治会、愛川町ジュニアリーダーズクラブ、あ・シボなどの協力を得て、「こどもとシニアカフェ」を開催しました。プロムナードなどで「こども遊び体験」や、付近の春日台会館でカレーの販売(子供100円、シニア300円)「みんなで一緒にご飯を食べよう」を行いました。

カフェオススメのメニュー

煮込みハンバーグ

「スペシャルランチ」として、第4土曜日の定番メニューとなっています。メインはこだわりのソースがかけられたアツアツの手ごねハンバーグ。卵菓屋の卵で作ったトロトロの温泉卵も添えられています。

サラダや野菜スープには、ボランティアの畑で採れた愛川町産の野菜がたくさん。この日のサラダは、ダイコン、ニンジン、レタス、ルッコラ、イタリアンパセリ、からし菜の6種類で、多い時は10種類以上の野菜が入っていることもあります。

シフォンケーキ

第2・第4週のデザートメニューの、季節によって変わるシフォンケーキ。取材時(2020年3月下旬)にいただいたのは、「桜のシフォン」。桜の塩漬けが生クリームの上に添えられ、甘さとの絶妙なバランスが楽しめました。

ボランティアの中で、シフォンケーキを焼くのが得意な方が担当し、紅茶やほうじ茶のシフォンケーキも登場します。

ホットコーヒー

 

なんと300円でおかわりが無料!中抜けして戻ってきても無料!カフェの雰囲気にピッタリな、人気のドリンクメニューです。コーヒーの濃さはお客さんの好みに合わせて調整可能です。

カフェ情報

※掲載情報は変更となることがありますので、お出かけ前にカフェにご確認ください。

営業時間

午前11時~午後4時/週2日(木・土)の営業

主なメニュー(価格は税込みです)

お食事

カフェランチ 600円(ワンドリンクセット※お替り無し 800円)
  • 日替わりランチメニュー(トマトハンバーグ/和風おろしハンバーグ/しょうが焼き/しらす丼/カレー)
  • 通常ランチメニュー(ピザ/昔ながらのナポリタン/エビピラフ)
スペシャルランチ(煮込みハンバーグ) 800円

デザート

日替わりスイーツ 300円(ワンドリンクセット※お替り無し 500円)
  • かぼちゃプリン
  • シフォンケーキ
  • ワッフル
  • クレープ

マカロン(150円)

連続Webドラマ「移住者★佐助」第6話では、佐助がマカロンを食べる様子を描いています。

ドリンク

  • ホットコーヒー 300円(お替り無料)
  • モカジャパ 350円
  • カフェラテ 350円
  • カフェシェカラート 350円
  • アイスカフェラテ 350円
  • フリードリンク(緑茶/紅茶等) 200円
  • タピオカドリンク(ミルクティー/カフェラテ/抹茶) 350円
  • フローズンドリンク(キャラメル/抹茶/マンゴーオレンジ) 350円
  • ベリーシェイク 350円
  • ばななジュース 200円

ホットコーヒーに続く人気なのが、イタリアのアイスコーヒー「カフェシェカラート」。シェイクして綺麗に立った泡が楽しめます。

席数

32席 ※全面禁煙

予算の目安

1人当たり 600円~1,300円

駐車場

敷地内に共有の駐車場(20台以上駐車可能)あり

レンタルスペースなどの利用

レンタルスペース

ミーティングや研修、教室やサロン、お茶のみやパーティーなど、色々な用途に利用可能(人数は2~10名、カフェの貸切は25名)。プロジェクター貸出可。予約制。利用料は応相談。

小箱ショップ

小箱ショップの利用料は売り上げの20%。その他応相談。

申し込み・問い合わせ先

電話046-404-3358(グループホームあいあい)平日の午前10時~午後4時

本のくるくる市

カフェの営業中、外に黄色い箱が置いてあります。箱の中にある本の中で、気に入った本があれば自由に持ち帰ることが可能です。さらにいらなくなった本があれば、自由に箱に入れて行くことも可能です。

次にめぐるお店は?

あいかわCAFEめぐりでは、取材したカフェに次にめぐるカフェを紹介していただきます。春日台タウンカフェあいが紹介したカフェは、

「カフェド パリ苑」

次回のあいかわCAFEめぐりをお楽しみに!

住所

愛川町春日台3-6-28

MAP

TEL 046-404-3358
URL

https://www.facebook.com/1960734437506920/